1歳未満にハチミツを与えるな!死亡例もある乳児ボツリヌス症とは?

ハチミツは万能な食材で使いこなせば、これほど色んなシーンで味方になる食材はこの世に存在しません。が、そんなハチミツでも食べてはいけない場合があります。

それは、1歳児未満の赤ちゃんです。
1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。

厚生労働省をはじめ消費者庁、農林水産省でも注意喚起しており、販売者はハチミツおよびハチミツを含む食品は「1 歳未満の乳児には与えないで下さい。」という情報を、表示などにより消費者に分かりやすく提供するようお願いしています。

乳児ボツリヌス症ってなに?

簡単に言うと、菌が毒素を作り出し神経麻痺性の中毒症状がおこる疾患です。赤ちゃんは、この菌を殺す腸内細菌を保持していないため、毒素が悪さを働いてしまうのです。厚生労働省は次のように説明しております。

ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内にはいると、大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。

 一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。

厚生労働省

症例と死亡例

乳児ボツリヌス症は1986年に千葉県で初めて確認され、1987年から厚生労働省より、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないようにと注意喚起されてきました。
これまで36例の報告があり、乳児ボツリヌス症の94%は生後6ヶ月未満の赤ちゃんで、症例の最高月齢は11ヶ月の乳児です。

また、2017年には東京都足立区において、乳児に対し離乳食としてジュースに蜂蜜を混ぜて与えたことによる乳児ボツリヌス症による死亡事案が発生しました。
死亡例は国内初です。

乳児ボツリヌス症を予防するには?

とにかく、1歳児未満にハチミツは与えないでください。
乳児ボツリヌス症の主な原因食品は、ハチミツですが、原因不明の事例も多くあります。ハチミツ以外の場合、原因食品が確認された事例はほとんどありません。

原因となるボツリヌス菌は、土の中や川、海、家の中の埃、風呂場など自然界のどこでもある菌です。特に井戸水なども飲用してはいけません。

また、高温殺菌の感覚でハチミツを熱するなどしても無駄です。この菌は熱に非常に強く、100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌できず、素人が処理できるものではございません。

まとめ

効果を知れば知るほど完璧な食材として、ハチミツを好きになってしまい、ついつい愛する我が子に分け与えてしまいたいと思う気持ちは十分にわかりますが、1歳を超えるまでは、我慢です。

生後1歳以上になると、離乳食等により腸内環境が整う時期となるため、ハチミツを避ける必要はありません。ハチミツは栄養価の高い食品ですが、生後1歳以上になってから与えましょう。